Amazonにはショッピングカートボックスという独自の仕組みがあります。
今回は、
- ショッピングカートボックスとは何か?
- どういうメリットがあるのか?
- どういうアルゴリズムなのか?
を解説していきます。
とくに新品を販売する時に重要になってきますので、参考にしてください。
アマゾンのショッピングカートボックスとは?

アマゾンには出品者向けの、「ショッピングカートボックス」というシステムがあります。
まずはショッピングカートボックスとは何かについて?解説をします。
アマゾン商品ページの一番目立つところに「カートに入れる」ボタンが用意されています。
購入者が「カートに入れる」ボタンを押した時、自分の商品が売れる状態になります。
この状態になることを「ショッピングカートボックス」が獲得できたと言います。
出品者40人の中で、ショッピングカートボックスを獲得すると、自分の商品が優先的に販売されるようになります。
ショッピングカートボックスを獲得するためには、アマゾンが求める条件(出品価格やサービス基準など)をクリアすることが必要です。
それではショッピングカートボックスを、獲得するメリットについて説明しますね。
ショッピングカートボックス獲得の最大のメリットは?
ショッピングカートボックスの獲得ができると、自分の出品した商品が圧倒的に売れるようになることが最大のメリットです。
何故かと言うと、ショッピングカートボックスを獲得すると、自分の商品が優先的に選ばれるようになるからです。

そして、3番の「カートに入れる」を押した時点で、自分の商品が強制的に選ばれるようになるので、ショッピングカートボックスが獲得できると、売れやすくなるのです。


このようにショッピングカートボックスの獲得ができないと、表示された出品者の中から、購入者に自分の商品を選んで貰わないと購入してもらえません。
なので、ショッピングカートボックスを獲得出来ないと、売れづらくなるのです。
では、どうやったらショッピングカートボックスが獲得できるのか?ポイントを解説していきます。
カートボックス獲得のためのアルゴリズムとは?

まず結論から言うと、アマゾンでは「こうすれば確実にカートボックスを獲得できる!」という明確なアルゴリズムは提示されていません。

しかし、獲得率をアップするためのポイントはいくつかあるので、解説していきます。
カートの獲得率を上げる8つのポイント
アマゾンが公表しているものも含めて、ぼくが思うショッピングカートボックスの獲得確率を上げるポイントは8つあります。
それが以下の8つです。
- FBAを使う
- 大口出品にする
- アカウントを健全に運用する
- 注文数を増やす
- 競争力のある価格にする
- 迅速な返信対応
- 充実した配送サービスを用意する
- 在庫の確保
です。
それでは、それぞれの条件について解説していきます。
FBAを使ったほうがカートボックスを獲得しやすい
アマゾンとしては、優良出品者にショッピングカートボックスを獲得させたいはずです。
なので、FBAを使ったほうが配送スピードや決済方法が豊富になるので、カートボックスが獲得しやすくなります。
ちなみにアマゾンFBAとはどんなのサービスなのか?
アマゾンFBAの手数料やサービス内容について詳しく解説した記事になります。
まだFBAについてご存じ無い方はぜひお読みください。
カートボックスを獲得するには大口出品が有利
アマゾンで出品販売するためには、大口出品(有料)と小口出品(無料)のどちらかを選ぶ必要があります。
そして、ショッピングカートボックスを獲得するには、大口出品の方が有利になるはずです。
何故かと言うと、大口出品は月額費用を支払って、アマゾンでビジネスをやっているわけなので、大口出品のほうが優遇されるかと思います。
ちなみに、アマゾンの大口出品と小口出品の違いについて、知らない方はこちらの記事を読んで置いてください。
この記事を読むことで大口出品に他にもメリットのあることを、ご理解をいただけるものと思います。
アカウントを健全に運用する
ショッピングカートボックスを獲得するためには、出品アカウントを健全に運用することが大事です。
とくにアカウントを健全に運用するために大事な指標が3つあります。
それが以下の3つです。
- 注文不良率
- キャンセル率
- 出荷遅延率
注文不良率とは?
注文不良率とは、購入者からの出品者に対するマイナス点のことを言います。
キャンセル率とは?
一定の期間中に、自己発送の出品者が注文商品の発送前に、キャンセルした注文数を、出荷の全注文数で割った数を元に算出されます。
出荷遅延率とは?
自己発送の注文商品の発送が予定日を過ぎてしまうと、出荷遅延としてカウントされてしまいます。
ちなみに、ショッピングカートボックスを獲得するためには、以下の数値を保つことが大事です。
- 注文不良率:1%未満
- キャンセル率:2.5%未満
- 出荷遅延率:4%未満
しっかりとアマゾンでビジネスをしたほうが、やはりカートボックスを獲得しやすくなります。
注文数が多いほうがカートボックスの獲得率が上がる
アマゾンの出品用アカウント作成後、一定期間の注文数がカートボックスための必要条件として求められています。
具体的な注文数の詳細は、公表されていません。
また、カテゴリー毎でも注文数の基準が異なるようです。
競争力のある価格にする
価格設定は、ショッピングカートボックスをとるのに、大きなウエートを占めています。
実際にアマゾンのサイトには以下のように記載がされています。
Amazonは、購入者が支払う金額(販売価格+配送料)を評価の対象としています。配送料も考慮して、競争力のある価格設定にしてください。価格設定は評価要因の1つにすぎないため、最低価格を付けることで必ずしもショッピングカートボックスを獲得できるとは限りません。
出典元:アマゾン
要するに、お買い得な価格にしたほうが、ショッピングカートボックスの獲得対象になりやすいということです。
とは言え、最安値にしたからと言って、必ずショッピングカートボックスがとれる訳ではありません。
この辺りも具体的なアルゴリズムは公表されていませんが、なるべく安くしたほうがカートボックスが取れることは間違いありません。
迅速な返信対応
出品している商品の状態についての問合せや、商品に問題があった場合など、購入者からメッセージが送られてくることがあります。
このメッセージに対して、迅速な対応をしたほうが、ショッピングカートボックスの獲得率は上がります。
24時間以内にメッセージを返信しないと、パフォーマンス(指標)が下がってしまうので、すぐに返答することを心がけてください。
充実した配送サービスを用意する
購入者にとって便利でスピーディーな配送方法の提供も、ショッピングカートボックスの獲得資格に加味されています。
アマゾンのプライムサービスなどの配送料無料や、スピードのある配送サービスの提供などが求められています。
基本的には、FBAを活用しておけば、この部分は必然的にクリアされるので、あまり気にする必要はありません。
在庫の確保
売れる商品在庫の安定供給をアマゾンは求めています。
ショッピングカートボックスの獲得できていても、在庫が切れてしまうと、ほかの出品者にショッピングカートボックスを獲得されてしまいます。
新品が主となりますが、売れる商品在庫はしっかりと確保したいところです。
せどりで成功するためには、売れる商品をしっかりと仕入れることはとても重要です。
売れる商品かどうかを判断する方法について、詳しく知りたい方はこの記事をお読みください。
補足:中古商品にもカートボックスのような機能がある?
新品だけではなく、中古商品にもショッピングカートボックスのような機能があります。
正式には「中古品を購入」ボックスという名称で、ショッピングカートボックスと同じような効果があります。
出典元:アマゾンセラーセントラル ヘルプより
「中古品を購入」ボックスを獲得すると、商品ページの目立つ場所に表示されます。

「中古品を購入」ボックスの獲得条件
「中古品を購入ボックス」を獲得するためには、ショッピングカートボックスと同じ条件+αが必要になります。
それが以下の条件です。
- 「中古品 – 可」以外のコンディションで出す
- FBAを使う
とは言え、正直なところ、中古商品は状態や付属品の有無で、購入者は購入するかの判断をするので、「中古品を購入ボックス」を獲得したからと言って、格段に購入率が上がるわけではありません。
あくまで、こういう機能がある、ぐらいの感覚で参考にしておいてください。
amazonのカートボックスとは?獲得する為のアルゴリズムを解説まとめ
Amazonにはショッピングカートボックスという仕組みがあることを解説しました。
このショッピングカートボックスを獲得することで、自分の商品が売れやすくなります。
とくに新品商品の場合は、このショッピングカートボックスを獲得しないと、なかなか売れないので、獲得できるようにしたいところです。
そして、ショッピングカートボックスの獲得率をあげるためには、以下の8つのポイントを意識してみてください。
・FBAを使う
・大口出品にする
・アカウントを健全に運用する
・注文数を増やす
・競争力のある価格にする
・迅速な返信対応
・充実した配送サービスを用意する
・在庫の確保
アマゾンとしても優良な出品者や、購入者のニーズを満たしている出品者を優遇したいはずです。
その部分を意識すれば、おのずとカートボックスが獲得しやすくなるかと思います。
ぜひ、今回の記事を参考にして、アマゾンでのビジネスを頑張ってみてくださいね!