
この記事ではアマゾンが提供しているサービス「FBA」について徹底解説していきます。
このFBAというサービスを使うことで、高値で販売することが出来たり、発送作業が軽減されます。
なので、副業でせどりをされている方や、初心者の方には、必ず活用して頂きたいサービスだと思っています。
この記事を読むことで、FBAのサービス内容の全貌が簡潔に理解できるはずなので、ぜひ最後までご覧ください!
アマゾンのFBAとは?サービス内容を紹介
FBAとは、【Fulfillment(フルフィルメント) by Amazon】の略で、アマゾンの出品者向け代行サービスです。

FBAで出品するとアマゾンが商品の保管、注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまで代行してくれる、とても便利なサービスです。
FBAを活用することで、作業が効率化されたり、高値で販売できるようになります。
詳しいFBAのサービス内容を紹介しますね!
FBAに依頼すると商品の保管をしてくれる
せどりを始めると仕入れた商品がどんどん増えて、自宅の置き場に不便を感じるようになります。
しかしFBAを活用すると、アマゾンのフルフィルメントセンターという専用倉庫に、販売したい商品を預けることができます。
出典:https://matome.naver.jp/odai/2144455278570324301/2144455754873647903
FBAが注文から発送まで対応をしてくれる

FBAを使うと、アマゾンのスタッフが24時間体制で注文から発送までを代行してくれます。
自分で注文から発送までを行うと、以下のような流れになります。
- 購入者の注文が確定
- 商品の準備
- プチプチなど梱包
- 箱詰め
- 配送業者に発送依頼
これらの作業は、1~2個なら大したことはありません。
しかし売上が上がり、発送する数が増えると、こうした作業はかなりの負担になります。
またアマゾンでは、発送期限を守らないとアカウント停止などのリスクがあります。

せどりビジネスの継続のため、またアカウントのリスク軽減のためにもFBAがおすすめだと思います。
FBA配送後のカスタマーサービスや返品受付もアマゾンが対応

FBAで売れた商品に問題があった場合、アマゾンのカスタマーサポートが24時間体制で購入者対応を行ってくれます。
せどり初心者の方にとって、一番怖いのが購入者のクレームです。
自己発送の場合だとクレームの対応まで自分で行わないといけません。
しかしFBAで発送した商品であれば、経験豊富なアマゾンのカスタマーサポートスタッフが、購入者のクレーム対応などを行ってくれます。
余談になりますが、アマゾンでは、購入者から評価をいただくシステムがあります。
悪い評価がついた時、FBAから発送した商品に対する評価は消しやすい傾向にあります。
FBAを利用するとAmazonプライム対象商品となります
FBAを利用をすると自分の出品した商品にアマゾンのプライムマークがつきます。
プライムマークのある商品と無い商品とでは、売れ行きに圧倒的な差があります。
FBA発送の商品全てに、primeマークがつくので、売上アップする可能性があります。
アマゾンのショッピングカートボックスを獲得しやすくなる
FBAで出品すると、商品カタログ上でショッピングカートボックスの獲得ができる可能性が上がります。
ショッピングカートボックスとは何か?
アマゾンで買い物をする購入者は大抵の場合、商品ページ右側の「カートに入れる」をクリックします。
そのため、「カートに入れる」のショップの商品が購入されやすい傾向にあります。
そのトップページに表示される「カートに入れる」のショップに自分の商品がなれれば、格段に売れ行きが良くなります!
出典元:アマゾン ショッピングカートボックス獲得資格
※ただし大口出品登録者のみ対象の機能です。

ショッピングカートボックスが獲得できるかは、アマゾンでは大事なことです。
ショッピングカートボックスの基礎知識は、こちらの記事で解説しているので、良ければ参考にしてください。
FBA出品でお急ぎ便対応、国内通常配送料無料(一部除く)となります
FBAで販売する商品は、お急ぎ便対応、国内通常配送料が無料となります。
これらの配送で購入者の利便性が増すため、自分の出品した商品を購入していただける可能性が増えます。

FBAの手数料はどれぐらい?

ここまで、FBAのサービス内容を紹介しました。
続いて、FBAの利用手数料について紹介します。
FBAの利用手数料は大きく分けて2つから構成されています。
- 販売時の出荷・梱包・配送に対して課金される「配送代行手数料」
- 商品を保管、管理するための「在庫保管手数料」
の2つです。
それではひとつずつ、くわしく解説していきます。
FBAの配送代行手数料とは?

FBAを利用して商品が売れたら、アマゾンのスタッフが出荷・梱包・配送作業をしてくれます。
その対価として、配送代行手数料がかかります。
この配送代行手数料は商品の大きさによって、料金が変わってきます。
小型・標準・大型の区分の場合
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
小型で低単価の商品区分の場合
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
通常の宅配便と比べても格安で送ることができます。
アマゾンという会社のスケールメリットがあるからできる料金です。
一部地域を除いて、国内一律料金で送れるのも強みです。
参考までに、ゆうパック80サイズで北海道から沖縄まで送った場合の料金です。
出典元:郵便局ホームページより
・アマゾンFBA:標準80サイズ⇒419円
・アマゾンFBA:大型80サイズ⇒678円
・ゆうパック:80サイズ⇒1,730円
アマゾンFBAの配送代行手数料には、商品発送の際の段ボール代や作業代などが含まれています。
自己発送よりも断然お得ですね。
FBAの在庫保管手数料について

在庫保管手数料とは、FBAに預けた商品のサイズや預けた期間で決まる手数料のことです。
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
長く保管すればするほど在庫保管手数料が増えてしまいます。
FBA在庫の返送・所有権の放棄手数料

クレームなどでFBAに返品された商品を出品者に返送してもらったり、FBAに預けた不要なものの廃棄を依頼すると発生する手数料です。
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
かなりリーズナブルな料金設定です。
とくに中古せどりをやっていると使う機会が多いので、よく把握しておいてください。
購入者返品手数料
ファッションカテゴリー(服・ファッション小物、シューズ、バッグ類など)の商材が対象の手数料です。
商品販売後、30日以内に商品が返品されてしまうと、手数料が発生してしまいます。
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
新品を試着して返品され、それにまた手数料がかかるのでファッションカテゴリーを取り扱う方は注意が必要だと思います。
ただし、国内せどりの場合、あまりファッションを扱うことは少ないので、この手数料は参考程度でOKです。
長期在庫保管手数料

FBAの保管期間が365日を超えた商品に対して発生するのが長期在庫保管手数料です。
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
この保管料だけ見ると安く見えますが、このほかに通常の月額保管手数料がかかります。
納品不備受領作業手数料

FBAに納品した商品が、アマゾンの梱包要件を満たしていないと判断された場合に発生する手数料です。
アマゾンの梱包要件については、自分でも確認をしておいてください。
参照リンク⇒アマゾンの梱包要件
出典元:アマゾン FBAの料金プラン
ここには、2回目以降の記載がありますが、納品不備が多いと、納品した商品の受け取り拒否や、FBAへの納品ができなくなる可能性があります。
ご注意ください。
FBAオプションサービス
FBAには、商品ラベルの貼付けなど、出品者のサポートをしてくれる便利なオプションサービスがあります。
これは任意のサービスなので、活用した場合のみかかる手数料となります。
かんたんに紹介していきます。
FBA商品ラベル貼付サービス手数料
アマゾンが、出品者の商品にFBA用の商品ラベルを貼ってくれるサービスです。
出典元:FBA料金シミュレーターより
FBA商品ラベル貼付サービスを活用するには、3つの条件があります。
・コンディション:アマゾンが定めるすべてコンディションで可能
・FBAの禁止商品やFBAのポリシーで制限された商品、または高額商品(45,000円以上)に相当しない
・正規のバーコード(GCID、UPC、EAN、JAN、またはISBN)が1つ表示されていること、また、それ以外のパッケージについているバーコードはすべて、覆い隠すこと
正規のバーコードがついている必要があるので、新品向けのサービスですね。
FBA梱包準備サービス
アマゾンが出品者に変わって商品の梱包やラベル貼りを行ってくれるサービスです。
出典元:FBA料金シミュレーターより
FBA梱包準備サービスの利用にあたっては、つぎの条件が求められています。
・コンディション:アマゾンが定めるすべてコンディションで可能
・商品タイプ: メディア、メディア以外で可能
・スキャン可能な正規のバーコード(ISBN、UPC、EAN、またはJAN)が付いていること。またバーコードは必ず読み取れる状態であること。
FBAの手数料をシミュレーションしてみよう

実際の参考例として、FBAシミュレーターを使って手数料を計算してみます。

FBAを使って23,000円で販売した場合、以下の手数料がそれぞれかかります。
- 配送代行手数料が419円
- 月額保管手数料(在庫保管手数料)が31円(保管日数により変動あり)
今回のケースだとFBAで販売した場合にかかる手数料は、トータル450円ということになります。
大型商品の在庫保管手数料には要注意
また、大型商品の場合は、在庫保管手数料が高額になることがあります。
すぐに売れれば良いのですが、売れるまでに時間がかかると、高額の在庫保管手数料が請求されてしまうので注意が必要です。
例を挙げてみますね。
「ALLEGiA(アレジア) 小型冷蔵庫(46L) 1ドア 一人暮らし 単身 業務向け AR-BC46-NW」を8,980円で販売した場合にかかる在庫保管手数料について
この商品の場合、月間保管手数料(在庫保管手数料)は494円です。
しかし売れるまでに、3カ月かかってしまったとしましょう。
その場合
「494円×3カ月=1,482円」
も在庫保管手数料がかかってしまうのです。
このように大型商品の場合、売れるまでに時間がかかってしまうと、高額の在庫保管手数料がかかってしまいます。

なるべく早く売れる在庫を仕入れていきましょう!
不良在庫を減らす仕入れの基準は、こちらの記事で解説しています。
ぜひ参考にしてください。
FBAにも弱点が?
ぼくはFBAを使って販売することをおすすめしていますが、もちろんFBAにも多少の弱点があります。
簡単に紹介しますね。
商品の状態に関する問い合わせに答えられない
出品している商品の年式とか商品状態などについて、アマゾンユーザーからお問合せをいただくことがあります。
中には画像を送って欲しいとのリクエストをいただくことさえあります。
しかし実際には、フルフィルメントセンターに商品を預けているため、細かい商品情報に答えることが難しいです。
とは言え、もし商品に関する問い合わせをいただいたとしても、こんな感じで正直に返信すれば大丈夫です。
「お問合せの商品は、アマゾンのフルフィルメントセンターに預けていて確認ができないため、ご質問に回答ができませんこと、悪しからずご了承くださいませ」
余談になりますが、アマゾンでは、購入者からのメッセージに対して24時間以内に回答するよう求められます。
回答しないとアマゾンの購入者に対するパフォーマンスが下りますので、お気をつけください。
FBAでは理不尽な返品がある
FBAを活用するとプライム商品の扱いになります。
プライム商品の場合、購入から1カ月以内であれば、購入者は返品することが可能です。
アマゾンは購入者第一のため、理不尽な返品でも簡単に受け付けてしまいます。
なので、自己配送と比べると、FBA商品のほうが返品が多くなる傾向があります。
返品された商品はチェックして問題が無ければ、再び出品してしまいましょう。
FBAとは?手数料を徹底解説のまとめ
FBAを活用することで、
- 購入者への発送作業
- 在庫の保管
- 高値での販売が可能
これらのメリットが得られます。
また、FBAの手数料には2種類あることもお伝えしました。
- 在庫保管手数料
- 配送代行手数料
の2パターンです。

「手数料がかかるぐらいなら自分で発送したほうが良いのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかしすべての作業を自分で行っていたら、肝心の仕入れ時間が圧迫してしまいます。
時間は有限ではありません。

タイムイズマネーという言葉もあるぐらいです。
FBAを活用して、自分は仕入れにガンガン集中していきましょう!